【腰痛】30年以上続く慢性的な腰痛

- update更新日 : 2023年04月06日
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江東区東陽町在住 50代男性 会社員  

ご来院までの経緯

30年以上前から腰痛がある。

仕事や車の運転など疲れたときに腰痛が出やすい。

一度腰痛が出ると数日から数週間、腰痛が気になる。

日中は常に腰痛コルセットを巻いている。

座っているときは常に足を組んでいる

ギックリ腰にも過去数回なっている。

すぐ腰痛になるので良くしたいと思い今回の来院。

考えられる原因

検査、施術を行い下記の原因が考えられました。

①疲労の蓄積が腰周辺に常時たまっている状態

30年以上腰痛を繰り返している患者さんの腰は、疲労の蓄積が腰周辺にいつもたまっている状態になっているとカウンセリングをして考えられました。

仕事や運転により、少し座っている時間が長くなると腰に痛みを感じて、数日経つと腰痛が収まるということを繰り返しています。

このようなケースの場合は、痛みが出ていないときでも筋肉の悪い状態(筋肉が硬い状態)が続いてしまっています。

筋肉は状態が良ければ、少しぐらい負担がかかっても痛みに繋がりません。

多くの方は痛みで自分の体の状態を判断します。

しかし、体は「痛みはないけど状態が悪い」ということがよくあります。

今回の患者さんも、痛みが出ていないときでも慢性的に筋肉の硬い状態が続いてしまっていることが考えられました。

②腰に負担のかかる足を組んで座る姿勢

今回の患者さんは座っているとき、常に足を組んでいるとのことでした。

足を組んでいると骨盤周辺の筋肉にかかる負担が左右で崩れてしまうので腰痛に繋がってしまうということが多くあります。

いつも組んでいるということは、いつもどこかしらの筋肉に負担をかけ続けていることになります。

施術経過

施術をおこない、体を実際に確認すると背中から太ももまで広範囲に渡ってハリや硬さがありました。

背中から太ももの筋肉はいずれも腰痛に繋がる可能性のある筋肉です。

腰痛を抱えていた期間が長いのでその分筋肉の硬い範囲もかなり広範囲でした。

初回から腰周辺の筋肉に対して広くゆるめる施術を行いました。

施術と並行して座るときは足を組まないように頑張ってもらいました。

施術から4回目ぐらいまでは、痛みが気になる場所が変わったり、一時的に狭くなったり、広くなったりと不安定な状態でした。

長年筋肉が硬い状態にあると人間の体は硬いなりにバランスをとるようになります。

そのようなときは、体を良くするために筋肉をゆるめると一時的に筋肉のバランスが崩れてしまい、痛みの出方が変わります。

施術を開始して5、6回目で腰の痛みはかなり軽減され、日中はほぼ気にならない程度になりました。

また、長時間車を運転しても以前のような腰痛を感じなくなりました。

施術者コメント

今回の患者さんは腰痛の期間が30年以上と長いこともあり、施術を行ってから数回は痛みが弱くなったり強くなったり、範囲が変わったりと不安定でした。

このようなことは50代以上の患者さんで長年症状が続いていた方に起こりやすい体の変化です。

人の体には恒常性といって一定の状態を保とうとする機能があります。

そのため、体の状態が悪くてもその状態が長いと、悪い状態でバランスをとって日常生活がおくれるようにしてくれています。

施術をすることでバランスが崩れると、今までと違った痛みが出てきます。

今回もそのような時期が施術5回目ぐらいまであったのですが、その後は安定して、長年の腰痛は順調に改善していきました。