【股関節の痛み】常に感じる足の付け根の違和感

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江東区木場在住 30代男性 会社員  

ご来院までの経緯

足の付け根の前側が常に痛い、重い感じで気になる。

3年程前からたまに気になっていたが最近は気になる感じが強くなっている。

しゃがんだ体勢で仕事をすることも多く、その後が特に気になる

考えられる原因

今回の患者さんは気になる場所が足の付け根、股関節の部分になります。

この場所で発生する違和感や痛みは大きく分けて筋肉の問題なのか、股関節の骨問題なのかに分かれます。

股関節の骨に問題がある方は、女性の50代以上の方に多いというのが特徴です。

また、股関節の骨が変形していたりすると、つっかかる感じで動く範囲が狭くなります。

患者さんは男性で30代であること、動きの確認をすると違和感は出るものの、しっかり動きます。

そうなると股関節の骨の問題ではなく、筋肉に問題がある可能性が高くなります。

①しゃがみ作業による足の付け根の筋肉のつまり

前側の足の付け根から膝下にかけて大腿四頭筋という大きな筋肉がついています。

しゃがんでいる体勢や、座っている状態では大腿四頭筋が常に縮んだ状態になっています。

特にしゃがんでいる体勢では、大腿四頭筋が縮んでさらに、力がかかるため、筋肉が縮んだ状態で固まりやすくなってしまいます。

患者さんはお仕事柄、しゃがんだままの体勢で作業をするといことも多いためどうしても、足の付け根に負担がかかってしまい、筋肉が硬くなってしまいます。

②前重心の立ち方

患者さんの姿勢を確認したところ、前重心がかなり強い立ち方をしていました。

前重心になると、太もも前側の付け根に体重の負荷がかかって筋肉が硬くなってしまいます。

施術経過

施術は股関節に関係する筋肉をしっかりゆるめていきました。

足の前側だけではなく、後ろ側、側面の筋肉もゆるめていきます。

気になる場所は前側ですが、股関節は球関節といって、クルクル回りやすいようにできた関節のため、全体の動きを良くすることが大切です。

合わせて、立ち方の指導も行い変えてもらいました。

重心を後ろにして、上半身の体の使い方も覚えてもらうことで足の付け根にかかる負担を軽減させます。

5~6回目までは気になる症状が減ったり、気になるのが強くなったり繰り返しました。

8回程施術を行うと、日中に感じる違和感はご来院前と比べて大幅に軽減されました。

施術者コメント

今回の患者さんは足の付け根に痛みやダルさを感じるのを気にされていました。

股関節の骨に問題が生じることでこのような症状が出ることも多いのですが、今回は骨は関係なく筋肉の問題でした。

筋肉が問題の場合は施術と並行して、違和感の原因になっている筋肉に負担をかけないことが大切なのですが、今回の患者さんは仕事柄どうしても負担をかけてしまいます。

このような場合は、できることをみつけてできるだけ負担を軽減させることが大切です。

今回は立ち方を変えてもらい、こまめにストレッチなどのセルフケアも行ってもらうことで症状の改善につなげることができました。