【ぎっくり腰】繰り返すぎっくり腰。不安で眠れないことも

- update更新日 : 2023年08月11日
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江東区木場在住 20代女性 ショップ勤務

来院までの経緯

数年前から腰痛は常に気になっていた。この1年間でぎっくり腰を3回経験。

3回とも3~4日間起き上がれないほどの重度の痛みだった。

10年近く販売、接客を伴う立ち仕事に従事。重量のある商品の上げ下ろし作業も多い。

残業は当たり前で休日返上で働くこともあり、連勤が続くと体調管理がむずかしいと感じていた。

役職についているため、不調で休むわけにはいかない!とがんばり続けるとぎっくり腰になる、というパターンを3回繰り返してしまった。

腰は常に痛い状態で「朝起きたらまたぎっくり腰になるのでは?」という不安で不眠気味になってしまった。

過去に腰痛でマッサージを受けたら悪化した経験があり、治療院を利用するのは正直怖かったが、整形外科を受診しても何の処置も受けられなかったので仕方なく来院を決意された。

考えられる原因

①肉体疲労に対する回復の機会の少なさ

勤務中の様子をうかがうと、休憩がとれないまま終電まで働いたり、重い商品の上げ下ろしを数時間続けるなど、

かなりハードな状況が日常的に続いているとのことでした。

休日に急に呼び出されるようなこともあり、思うようにお体を休めることができていなかったようです。

不眠気味になる前から睡眠に充てる時間も少なく、慢性的な睡眠不足状態とのことでした。

②血流の悪さ

お体を確認したところ、かなり血流が悪いのでは?と考えられる兆候がいくつか気になりました。

水分の摂取についておうかがいしたところ、勤務中にお手洗いに行く余裕がないので水分を控えているとのことでした。併せて、忙殺されていると大量の汗をかいてしまうのと、むくみもひどいので水分を摂りたくないとおっしゃっていました。

慢性的な水分不足による血流の悪さも、お体の回復の妨げになっていたと考えられます。

施術経過

実際に勤務中や日常の動作を再現してもらって、どの筋肉に負担をかけがちなのかを確認していきました。

施術を受けることで悪化することを心配されていたので、初回はとくに圧痛の感じ方をおうかがいしながら筋肉を緩めていきました。

セルフケアとして、とくに負担をかけている筋肉のストレッチをお伝えしました。

水分摂取もどのような効果が期待できるかを説明して、できるだけ心がけてもらうようお願いしました。

施術を受けた後は体が軽く、心配されていた揉み返しや悪化もないので「もっと早く来れば良かった」とおっしゃっていました。

5回目の来院時には、腰痛を気にせずに動ける時間が増えてきた、とのことでした。

水分を摂るようにしたせいか体調も良いような気もする、ともおっしゃっていました。

日常動作においてどのように体を使うと負担を減らすことができるのか、をお伝えしました。

腰痛を引き起こしにくい使い方がわかることで、ハードな作業に対する不安も減らせるようになっていきました。

7回目には「仕事で体がしんどくなっても、ストレッチをしてから寝れば翌日には回復が感じられた」とのことで、ご本人も安心して仕事に取り組めるようになりました。

腰痛の悪化が心配で控えていた映画館や旅行も「行けるかも」と前向きに考える余裕が出てきました。

施術者コメント

今回の患者さんは「お仕事をがんばりたいのにがんばれない、体がついてきてくれない」と悩んでいて、ご自身でも痛みを我慢しながらストレッチや筋トレに励んで何とかしようと悪戦苦闘されていました。

セルフケアをおこなったり、体の使い方に気を付けることで、ご自身で体調管理ができるようになったことが一番の安心材料になったようです。