【臀部から大腿部の痛み】お尻から太ももにかけての痛み
江東区塩浜在住 40代男性 飲食店勤務
来院までの経緯
半年前に急に右の臀部が痛くなった。右脚全体に痺れのような強い違和感も感じるように。
寝起きはとくに強く、立ち上がったり屈んだりで痛みが強まるようになった。
臀部から大腿部にかけて痛みの範囲が拡がり、立っているのもつらい状態に。
過去にも何回か同じような経験があったが、ここまでの痛みが強く続くのは初めて。
整形外科を受診したが「異常なし」とのこと。鎮痛剤を処方されたが効かず、夜間も痛みで目が覚めるようになってしまった。
繁忙期を控えて、同僚に整体を勧められて来院。
考えられる原因
①勤務中の姿勢
職場では主に調理を担当。勤務時間中は厨房内で立ちっぱなしで作業。
調理中の姿勢や重い鍋や食材を持ち上げる動作を再現してもらったところ、右足に重心を集中させるような体の使い方が多く見られました。
厨房内のスペースも限られているため、不安定な立ち姿勢で右半身をねじる動作も多く、右脚の筋肉に負担をかけ続けていたと思われます。
②血流の悪さ
全身の筋肉の硬さが強く、手足も冷え切って関節の動きも悪い状態になっていました。
厨房内が高温となるため、寒い時期でも薄着を好み、一年中素足にコックシューズを着用。床面はコンクリートで作業中に足に冷たい水がかかることもあるとのことでした。
冷たい飲み物やアルコールをがぶ飲みするなど、体を冷やすような生活習慣も気になりました。
日常的に血流が悪化するような機会が多く、それにともなって筋肉の状態も悪化していったのではないかと考えられます。
施術経過
下半身の筋肉をメインに緩めることで、初回の施術後は痛みが少し減って、立ちやすくなったのが感じられました。筋肉を本来の状態に近づけて、体を支える力と血流が回復できるよう施術を進めていきました。
ご本人には毎日のストレッチをご提案し、あわせて入浴によってお体を温める機会をつくってもらうようお願いしました。冷えているというご自覚もなく、むしろ暑がりとのことで躊躇されていましたが、お体が冷えていることで回復に悪影響があることをお伝えしました。
4回目には、寝起きがかなり楽になったとのことでした。「前夜に入浴できたときはさらに楽な感じがする」とのことで、お体を温めて血流を良くすることの大切さをご実感いただけるようになりました。
8回目には、痛みとともに痺れのような違和感もほとんどなくなって、お仕事中も気にせず動けるようになった、とおっしゃっていました。
施術者コメント
筋肉が硬くなってしまう原因の一つに「冷え」によるものがありますが、冷えることで血流が悪化し、老廃物や疲労物質の停滞を促進してしまいます。お仕事による筋肉への負担が、うまく回復できない状態が長く続いていたことが今回の強い痛みにつながったようです。