【腰痛】寝てても痛い背中まで広がる腰痛
江東区木場在住 50代男性 会社役員
ご来院までの経緯
趣味としてゴルフを25年近く続けている。20代から腰痛持ちとのこと。
1カ月ほど前にゴルフに行った翌朝、腰に強い痛みを感じた。
いつもなら2~3日で収まるのでやり過ごしていたが、背中のほうまで痛みが拡がっていった。
1週間もすると、背筋を伸ばして立つのがむずかしくなり、就寝時にも痛みで寝つけなくなってしまった。
寝返りをしようとすると強いビリっとした痛みを感じるように。
ゴルフに行けないどころか、仕事中も痛みで長時間座っていることができなくなった。
公私ともに支障が出ているのは問題だと考えを改めて、来院を決めた。
考えられる原因
①姿勢の悪さ
デスクワーク中の姿勢を再現してもらったところ、足を組んでアゴを前に突き出し、首をすくめるようにして
パソコンの画面に向かっている状態でした。
地下鉄や自宅でものけぞるような座り方をしているとのことで、本来の体の使い方からかけ離れた姿勢が通常となってしまっていました。
悪い姿勢による負担を筋肉にかけ続けた結果、今回の症状が引き起こされてしまったと考えられます。
②力みやすさ
動作の確認をおこなった際、脱力を促してもガチガチに力んだままなのが見受けられました。
来院時にご記入いただいたカルテも筆圧が強めで、筆跡がくぼんで見えるぐらいでした。
ゴルフについておうかがいしたところ、過去にコーチの指導を受けたときはとにかく「力を抜くように」と再三注意を受け、力いっぱい振り切るようなプレイをしがちとのことでした。
ゴルフ前後にストレッチをするような習慣もなし。
日頃から筋肉が力んだまま、ゆるむ機会が少なかったことでダメージを受けやすい状態になっていたようです。
施術経過
全身の筋肉をゆるめることで、本来の柔軟性と可動域を取り戻せるよう施術をおこないました。
施術前はお体をかがめても、ねじっても痛みが強く感じられましたが、1回目の施術後で痛みが弱まったのがご実感できました。
2回目にご来院時には筋肉のこわばりが戻ってしまっていましたが、3~4回目から徐々に筋肉の状態が変わってきて、夜も眠れるようになってきた、とのことでした。
日常生活では全身を伸ばすようなストレッチを毎日実施していただきました。
併せて、脱力を心がけていただくようお願いしました。ご本人がそもそも「力を入れている」という自覚がないので具体的にどのようなシーンで「力が入りがち」かを検討して、ご家族や職場の人達にも指摘してもらうよう協力していただきました。
姿勢についても、腰や背中の筋肉に負担をかけてしまう座り方を説明して、できるだけ控えていただくようお伝えしました。
6回目には「長時間の会議で座っていても大丈夫だった」とのことで、痛みを感じる機会がかなり減ってきました。
8回目には、ゴルフの再開をご検討できるほどにお体が動かせるようになりました。
施術者コメント
昔からやり慣れているスポーツでも、お体に負担をかける条件が揃ってしまえば痛みが引き起こされてしまうのは避けられないことです。
とくに週末しか運動習慣がない場合には、急激に負担をかけることになってしまうので強いダメージを受けやすくなってしまうと思われます。
この患者さんは「力みやすさ」に気づくことができ、筋肉をこわばらせない生活習慣を実践できるようになったことが回復につながりました。