【腰痛】ずっと座っていると腰からお尻にかけて痛みが出る
江東区南砂在住 50代男性 会社員
来院までの経緯
昔から腰痛持ち。痛くなっても数日おとなしくしていれば治まるので、とくに対策はしていなかった。
半年前に腰が痛くなったのをきっかけに、右の臀部も痛みを感じるようになった。
いつもなら数日で治まるはずが、なかなか痛みが引かない。
次第に腰よりも臀部のほうが痛みが強まって、長時間座っているのがしんどくなってきた。
半年も続くのはおかしいと考え、整形外科を受診。画像診断を受けたところ「異常なし」とのこと。
「加齢によるものなので様子を見ましょう」と言われ、鎮痛剤を処方された。
鎮痛剤もあまり効かず、寝るために横になるときも痛くなってきてしまった。
腰痛持ちの同僚に整体をすすめられて、来院を決めた。
考えられる原因
① 座っている時間が長い
痛くなり始めた時期がちょうど年末の繁忙期の頃。
長距離移動を伴う出張や忘年会等の宴会も多く、長時間座りっぱなしのことが多かったとのこと。
忘年会で利用したお店の座席が硬い木製ベンチ型で、途中から腰が痛くなったことがあったそうです。
座り姿勢を確認したところ、骨盤を後ろに倒すクセが見受けられました。
繁忙期で体力の回復が上手くできない時期に、筋肉への負担が蓄積したものと思われます。
② 運動量の少なさ
通勤も外出も車を使用。休日も歩くことはほとんどなし。
自宅にいるときはソファに座って過ごすことが多く、ストレッチや体操などの運動習慣もなし。
体重は年々増加傾向とのことで、ご本人もお体の動かしにくさを実感されていました。
筋肉が使われないことで硬くなってしまい、痛みを引き起こしたものと考えられます。
施術経過
硬くなってしまった臀部の筋肉を緩めることで痛みを減らすところから始めました。
施術はかなり痛がっていましたが、施術後には座ったときの痛みが減ったのが確認できました。
臀部から大腿部にかけての筋肉を本来の状態に近づけるべく、ストレッチをお伝えしました。
3回目には、寝るときの痛みはまったく無くなりました。
座っていられる時間も少しづつ長くなってきたとのことでした。
座り姿勢についてもアドバイスをおこない、どのような座り方が筋肉を緊張させてしまうのかをお伝えしました。
ストレッチと負担をかけにくい座り方を実践していただくことで、6回目には「長時間座ってると少し臀部が気になる」程度まで変わってきました。
日常的にお体を動かす機会を作るために「できるだけ階段を使う」「休日は近所に散歩へ行く」などの行動をできそうなところから取り入れてもらいました。
ご本人もお体を動かすようにしてから「以前より良く眠れるような気がする」という変化があったことで、運動習慣の大切さをご実感いただけました。
施術者コメント
筋肉は「使い過ぎ」ても「使わな過ぎ」でも、本来の機能が果たせないような状態に陥ります。
この患者さんは「使わな過ぎ」が長期化してしまったことで、今回のような強い痛みが引き起こされてしまいました。
適度に筋肉を使ってあげることがお体にとって良い効果があるのをご実感いただけたことが、運動習慣の継続につながりました。