【肩こり】肩こりにともなう顎関節症
江東区東陽町在住 50代男性 会社員
ご来院までの経緯
1週間程前から左顎が鳴るようになって口を開けづらくなった
肩こりも感じる、気になるのはいつも左肩
考えられる原因
①肩こりからくる顎まわりの筋肉の硬さ
特に気になったことがないのに突然顎が開きにくくなってしまうことがあります。
顎の開けにくさに加えて顎を動かすと音が鳴る場合もあります。
これらの症状の多くは顎関節症といった症状です。
なんらかの原因でこれらの症状がでるのですが、多くは首こり、肩こりが影響しています。
首こり、肩こりが悪化して噛む動作をするときに使われる筋肉も硬くなることがあります。
噛む動作をするときに使われる筋肉の緊張が強くなることで、顎を動かしにくくなってしまうのです。
他にも歯をくいしばってしまうクセがあると顎関節症になってしまう場合もあります。
今回の患者さんは歯を食いしばることはないとのことでした。
検査を行い首、肩、顎周りの筋肉を確認すると明らかに右と比べて左側の筋肉が緊張していました。
患者さんは「左肩がこって辛い」という自覚症状はなかったのですが、筋肉の状態は明らかに問題がありました。
②仕事をするときの姿勢
右と比べて左側の筋肉だけがなぜそこまで硬くなってしまったのか気になりました。
カウンセリングをして、仕事をしているときの姿勢に問題があるということが分かりました。
パソコンのモニターが左側にあり、常に首を左に向けながら仕事をしているとのことでした。
そのような姿勢で仕事をするのが常態化してしまうと、左側の筋肉にばかり負担がかかり硬くなってしまうことが考えられます。
施術経過
施術はまず顎周りの筋肉をゆるめました。
噛むときに使われる咬筋という筋肉がとても硬くなっていて、その筋肉をゆるめるために咬筋に関係する筋肉も合わせてゆるめていきました。
2回目以降は首、肩コリを改善させる施術、首肩こりに関係する姿勢を改善させる施術も行っていきました。
また、施術以外では首肩こりの原因として考えられる仕事中の姿勢を見直してもらうためにパソコンの位置を変更してもらい、仕事中の姿勢も意識してもらうようにしました。
症状の経過として、施術を開始して3回目で顎の開きにくさは気にならなくなりました。
その後6回程の施術で筋肉のバランスもかなり整い、日中肩こりを気にすることもほとんどなくなりました。
施術者コメント
首、肩コリが悪化して顎関節症になってしまう方は多くはないのですが、中にはいらっしゃいます。
今回の患者さんの場合、仕事中の姿勢に問題がありました。
仕事中の姿勢に問題があって肩こりや腰痛の症状が出るケースは多いです。
仕事中の時間は長いので、どこかに負担がかかる姿勢で仕事をし続けていると、日を追うごとに疲労が蓄積されて痛みに繋がります。
仕事のときは良い姿勢をできるだけ意識しましょう。