【足のしびれ】座っていると腰が痛くなって、足がしびれてくる

- update更新日 : 2023年08月16日
folder足のしびれ腰痛

江東区東陽町在住 50代男性 会社員  

ご来院までの経緯

座っている時間が長くなると腰が痛くなって、足がしびれてくる

長く座った後で立ち上がろうとすると腰の痛みが強い

たまに膝の力が抜けるような感覚がある

運送業をやっていて数年今の症状が続いている

病院に行ったらお医者さんから、背骨の軟骨がすり減っていると言われた

考えられる原因

①お尻周辺に蓄積された疲労

今回の患者さんは運送業を何年も続けられています。

痛み自体は何年も前からあったようです。

座っている時間が長くなると腰が痛くなってきて、足がしびれてくるという、いわゆる坐骨神経痛の症状も出ていました。

足のしびれをともなう腰痛の場合、一番多い原因はお尻付近の筋肉が硬くなったことによる影響です。

座っている時間が長いと、お尻付近の筋肉に疲労が蓄積されて筋肉が硬くなってしまいます。

お尻付近の筋肉が硬くなると硬くなった筋肉が痛みを出します。

その状態が続いてしまうと、お尻付近の筋肉が原因で足のほうに痛みやシビレを出してきます。

このように他の箇所に痛みを飛ばしてしまう硬くなった筋肉は「トリガーポイント」と呼ばれています。

②軟骨のすり減りによる痛み

患者さんは病院に行ってレントゲンを撮ってもらい、軟骨がすり減っていると伝えられています。

関節の軟骨は誰もが年齢とともにすり減ってきます。

軟骨がすり減っていくのが進行すると骨の変形に繋がってしまいます。

患者さんの腰痛がどの程度軟骨のすり減りからきているのか判断するのは難しいのですが、一定の原因になっている可能性はあります。

すり減ってしまった軟骨を戻すことはできません。

軟骨がすり減る進行を遅らせることも今後を考える上で重要になってきます。

施術経過

施術をするのに体を確認すると腰は特に左側の腰のハリが強く、また両方の足のハリがとても強くなっていました。

シビレは右側の腰から足にかけてでます。

歩き方を確認すると右側の腰から足にかけて感じる痛みやシビレをかばった歩き方がクセになっていました。

左側の腰のハリが強いのは右腰の痛みをかばっていたためと考えられます。

また、かばった歩き方、立ち方のため骨盤の歪みも強く出てしました。

施術は広く硬くなっている骨盤周辺と足の筋肉をゆるめていくことから行いました。

3回程の施術で膝の力がぬけるような感じはなくなりました。

痛みも施術を繰り返すごとに改善はしていくのですが、どうしても残業が増えたり、忙しくなってくると痛みが出ていました。

5回目以降は骨盤の歪みをしっかり整え、歩き方、立ち方で痛みをかばった体の使い方をしないようにお願いしました。

7回程の施術で長時間座ることがあっても痛みやしびれは気にならなくなりました。

施術者コメント

今回の患者さんは仕事柄、長時間腰に負担がかかる状態で座っている時間が長く、荷物を運ぶことで常に腰に負担をかけてしまう状態でした。

慢性的な筋肉の硬さが強くなってトリガーポイントと呼ばれる、他の箇所に痛みを飛ばす筋肉に悪化したり、腰だけでなく周辺の足の筋肉も硬くなることで膝関節にも影響を出していました。

筋肉の硬さが強かったのですが、7回目の施術以降痛みが殆どでなくなったので骨の軟骨がすり減っていることは痛みの原因として少なかったと思われます。

骨が原因の痛みもありますが、まずは筋肉を整えるということが大切です。