骨盤が開いてる原因はコレ!日常生活でやりがちなNG習慣と効果的な改善策
「骨盤が開いてる…」と感じていませんか? 産後や加齢、姿勢の悪さなど、骨盤の開きには様々な原因が潜んでいます。開きっぱなしを放置すると、腰痛やぽっこりお腹、O脚など、様々な体の不調につながることも。この記事では、骨盤が開く原因を詳しく解説し、さらに自宅で簡単にできるセルフチェック方法や、骨盤周りの筋肉を鍛えるエクササイズ、姿勢改善のポイント、骨盤ケアグッズの活用法など、効果的な改善策を具体的にご紹介します。骨盤の開きをケアして、美しい姿勢と健康的な体を目指しましょう。
1. 骨盤が開いている状態とは?
骨盤が開いている状態とは、本来締まっているべき骨盤が、様々な要因によって開いてしまったり、歪んでしまったりしている状態のことを指します。この「開く」と「歪む」は混同されがちですが、実は異なる意味を持っています。
1.1 骨盤の歪みと開きの違い
骨盤の歪みは、骨盤全体が前後に傾いたり、左右に傾いたり、ねじれたりしている状態を指します。一方、骨盤の開きとは、主に恥骨結合や仙腸関節といった骨盤の関節部分が広がっている状態を指します。骨盤の開きは歪みの一種とも言えますが、歪みには開き以外にも様々なパターンが存在します。
骨盤の歪み | 骨盤の開き | |
---|---|---|
状態 | 骨盤全体の傾き、ねじれ | 恥骨結合や仙腸関節の開き |
原因 | 姿勢の悪さ、偏った体の使い方、加齢、出産など | 出産、加齢、筋力低下、姿勢の悪さなど |
1.2 骨盤が開いているとどうなる?体に現れる影響
骨盤が開いていると、様々な体の不調につながる可能性があります。骨盤は体の中心に位置し、上半身と下半身をつなぐ重要な役割を担っているため、骨盤の開きは全身に影響を及ぼす可能性があります。例えば、腰痛や肩こり、冷え性、便秘、むくみ、O脚、X脚などが挙げられます。また、ぽっこりお腹の原因となることもあります。さらに、内臓が下垂しやすくなることで、胃腸の不調や代謝の低下を招き、結果として太りやすい体質になってしまう可能性も考えられます。
2. 骨盤が開いてる原因をチェック!
骨盤の開きには、様々な原因が考えられます。日常生活の何気ない習慣や、身体の状態が影響している可能性があります。ご自身の生活習慣を振り返りながら、当てはまるものがないか確認してみましょう。
2.1 出産による骨盤の緩み
妊娠中は、リラキシンというホルモンの分泌により、骨盤の靭帯が緩み、出産に備えて骨盤が開きやすくなります。産後もこの状態がしばらく続くため、骨盤が不安定になりやすいです。産後の骨盤ケアを怠ると、骨盤の歪みや開きが慢性化してしまう可能性があります。
2.2 加齢による筋力低下
加齢とともに、全身の筋肉量が低下していきます。骨盤周りの筋肉も例外ではなく、筋力が衰えると骨盤を支える力が弱まり、開きや歪みにつながりやすくなります。特に骨盤底筋群の衰えは、骨盤の安定性を損なう大きな要因となります。
2.3 姿勢の悪さ
普段の姿勢が悪いと、骨盤に負担がかかり、開きや歪みの原因になります。特に以下の姿勢には注意が必要です。
2.3.1 猫背
猫背になると、骨盤が後傾し、腹筋や背筋などの体幹の筋肉が弱まり、骨盤を支えきれなくなります。 これにより、骨盤が開きやすくなります。
2.3.2 足を組む
足を組む癖がある人は、骨盤が歪みやすく、開きにもつながりやすいです。左右の脚にかかる負担が不均等になるため、骨盤のバランスが崩れやすくなります。
2.3.3 片足重心
立っている時や歩いている時に、無意識に片方の足に重心をかけてしまう癖も、骨盤の歪みや開きを招きます。左右の骨盤の高さがずれたり、骨盤周りの筋肉に負担がかかりやすくなります。
2.4 運動不足
運動不足は、骨盤周りの筋肉の衰えにつながり、骨盤を支える力が弱まります。定期的な運動は、骨盤周りの筋肉を鍛え、骨盤の安定性を保つために重要です。
2.5 間違ったダイエット
極端な食事制限など、間違ったダイエットを行うと、筋肉量が減少し、骨盤を支える力が弱まります。バランスの良い食事と適度な運動を組み合わせた健康的なダイエットを心がけましょう。
2.6 骨盤底筋群の衰え
骨盤底筋群は、骨盤の底にある筋肉群で、内臓を支えたり、排泄をコントロールする役割を担っています。骨盤底筋群が衰えると、骨盤が不安定になり、開きや歪みにつながりやすくなります。出産や加齢、運動不足などが原因で衰えやすいので、意識的に鍛えることが大切です。
3. 骨盤が開いているかセルフチェックしてみよう
ご自身の骨盤の状態をチェックする方法を、立った状態、座った状態、仰向けに寝た状態でそれぞれご紹介します。これらのチェックはあくまで簡易的なものですので、正確な診断が必要な場合は専門家にご相談ください。
3.1 立った状態でのチェック方法
以下の点に注意しながら、鏡の前でチェックしてみましょう。
- 両足のつま先の向き:つま先が外側に向いていませんか?つま先が外側に向きやすい方は、骨盤が開いている可能性があります。
- 腰の位置:腰に手を当てて、反りすぎていたり、逆に丸まっていないか確認しましょう。極端な反り腰や猫背は、骨盤の歪みに繋がることがあります。
- 左右のバランス:左右の肩の高さが同じか、左右の腰骨の高さが同じか確認しましょう。左右のバランスが崩れている場合は、骨盤が歪んでいる可能性があります。
3.2 座った状態でのチェック方法
椅子に座って以下の点をチェックしてみましょう。
- 脚の開き具合:脚が自然と開いてしまいませんか?脚が大きく開いてしまう方は、骨盤が開いている可能性があります。
- 坐骨で座れているか:坐骨を意識して座ってみましょう。坐骨で座るのが難しい、または痛みを感じる場合は、骨盤の歪みが考えられます。
- 左右の坐骨への体重のかかり方:左右の坐骨に均等に体重がかかっていますか?左右どちらかに体重が偏っている場合は、骨盤が歪んでいる可能性があります。
3.3 仰向けに寝た状態でのチェック方法
床に仰向けに寝て、以下の点をチェックしてみましょう。
チェック項目 | 確認方法 | 骨盤が開いている可能性のある状態 |
---|---|---|
ASIS(上前腸骨棘)の位置 | 両手の親指を骨盤の出っ張っている部分(ASIS)に当て、左右の高さを比較する | 左右のASISの高さが違う |
脚の開き具合 | 力を抜いてリラックスした状態で、脚の開き具合を確認する | 脚が自然と大きく開いてしまう |
足のかかとの位置 | 足のかかとの位置が左右で違うか確認する | 左右のかかとの位置に差がある |
これらのセルフチェックで骨盤の開きや歪みが疑われる場合は、専門家への相談も検討してみましょう。
4. 日常生活でやりがちな骨盤が開くNG習慣
骨盤の開きは、日常生活の何気ない癖が原因となっている場合があります。これらのNG習慣を続けることで、骨盤周りの筋肉が弱まり、骨盤の歪みや開きにつながる可能性があります。ご自身の生活習慣を振り返り、思い当たるものがないかチェックしてみましょう。
4.1 足を組む癖
足を組むと骨盤が歪み、開きやすくなります。左右どちらかの足ばかり組む癖がある方は特に注意が必要です。足を組むと、骨盤の左右のバランスが崩れ、片側の筋肉に負担がかかり、骨盤の歪みにつながります。また、骨盤が開いた状態を助長し、下半身の血行不良やむくみを引き起こす原因にもなります。
4.2 横座り
横座りは、骨盤に負担をかけるだけでなく、背骨の歪みにもつながるNG習慣です。特に、左右どちらかに傾いて座る癖がある方は、骨盤の左右のバランスが崩れやすくなります。横座りを続けると、骨盤が開きやすくなるだけでなく、O脚やX脚の原因にもなる可能性があります。
4.3 猫背でのデスクワーク
長時間のパソコン作業などで猫背の姿勢を続けると、骨盤が後傾し、骨盤底筋群が弱まりやすくなります。骨盤底筋群は、骨盤の底にある筋肉群で、内臓を支える役割を担っています。この筋肉が弱まると、骨盤が開きやすくなり、尿漏れや便秘などのトラブルにもつながる可能性があります。デスクワーク中は、正しい姿勢を意識し、こまめに休憩を取るように心がけましょう。
4.4 重いカバンをいつも同じ肩にかける
重いカバンをいつも同じ肩にかけていると、身体のバランスが崩れ、骨盤が歪みやすくなります。片側の肩にばかり負担がかかることで、肩こりや腰痛の原因にもなります。カバンの持ち方を工夫したり、リュックサックを使用するなどして、身体への負担を軽減しましょう。
4.5 ハイヒールをよく履く
ハイヒールを履くと、重心が前に傾き、骨盤が前傾しやすくなります。骨盤が前傾すると、反り腰になりやすく、腰痛の原因にもなります。また、ハイヒールは足への負担も大きく、外反母趾やむくみを引き起こす可能性もあります。普段からハイヒールを履くことが多い方は、ヒールの低い靴と履き替えるなど、工夫してみましょう。
NG習慣 | 影響 | 対策 |
---|---|---|
足を組む | 骨盤の歪み、血行不良 | 足を組まないように意識する、ストレッチ |
横座り | 骨盤の歪み、O脚・X脚 | 正しい姿勢で座る、骨盤クッションの使用 |
猫背 | 骨盤底筋群の衰え、腰痛 | 正しい姿勢を意識する、ストレッチ、筋トレ |
重いカバンを同じ肩にかける | 身体のバランスの崩れ、肩こり・腰痛 | カバンの持ち方を変える、リュックサックの使用 |
ハイヒールをよく履く | 骨盤の前傾、反り腰、足への負担 | ヒールの低い靴と履き替える、ストレッチ |
5. 骨盤の開きを改善するための効果的な対策
骨盤の開きを改善するためには、骨盤周りの筋肉を鍛えたり、正しい姿勢を意識したり、骨盤ケアグッズを活用したり、専門家による施術を受けるなどの方法があります。自分に合った方法で、継続的にケアしていくことが大切です。
5.1 骨盤周りの筋肉を鍛えるエクササイズ
骨盤の開きを改善するには、骨盤周りの筋肉を鍛えることが重要です。特に骨盤底筋群は、骨盤の安定性を保つために重要な役割を果たしています。以下のようなエクササイズが効果的です。
5.1.1 骨盤底筋群トレーニング
骨盤底筋群トレーニングは、尿漏れ予防にも効果的なエクササイズです。仰向けに寝て膝を立て、息を吐きながらお尻を持ち上げるように力を入れます。この時、お腹に力が入らないように注意しましょう。数秒間キープし、息を吸いながらゆっくりとお尻を下ろします。これを数回繰り返します。
5.1.2 スクワット
スクワットは、太ももやお尻の筋肉だけでなく、骨盤周りの筋肉も鍛えることができる効果的なエクササイズです。足を肩幅に開き、つま先を少し外側に向けます。息を吸いながらゆっくりと膝を曲げ、太ももが床と平行になるまで腰を落とします。息を吐きながら元の姿勢に戻ります。これを数回繰り返します。膝が内側に入らないように注意しましょう。
5.1.3 ストレッチ
ストレッチは、骨盤周りの筋肉の柔軟性を高め、骨盤の歪みを改善する効果があります。開脚ストレッチや股関節ストレッチなど、様々なストレッチがありますので、自分に合ったストレッチを行いましょう。
5.2 正しい姿勢を意識する
姿勢の悪さは、骨盤の開きの原因となるだけでなく、様々な体の不調を引き起こす可能性があります。日頃から正しい姿勢を意識することが大切です。
5.2.1 立っている時
背筋を伸ばし、お腹を軽く引き締め、顎を引きます。体重を両足に均等にかけ、左右の肩の高さが同じになるように意識しましょう。
5.2.2 座っている時
浅く腰掛けず、背もたれに寄りかかりすぎないようにします。足を組む癖がある方は、意識的に足を組まないようにしましょう。デスクワークなどで長時間座っている場合は、こまめに立ち上がって体を動かすように心がけましょう。
5.3 骨盤ケアグッズを活用する
骨盤ベルトや骨盤クッションなどの骨盤ケアグッズを活用することで、骨盤の開きを改善することができます。自分に合ったグッズを選び、正しく使用することが大切です。
グッズ | 効果 | 注意点 |
---|---|---|
骨盤ベルト | 骨盤を安定させ、正しい位置に保つことで、骨盤の開きを改善する効果が期待できます。 | きつく締めすぎると、血行が悪くなる可能性があります。適切な締め付け具合で使用するようにしましょう。 |
骨盤クッション | 正しい姿勢をサポートし、骨盤への負担を軽減することで、骨盤の開きを改善する効果が期待できます。 | 自分に合った形状のクッションを選び、正しく使用するようにしましょう。 |
5.4 専門家による施術を受ける
骨盤の開きがひどい場合や、セルフケアでは改善が見られない場合は、専門家による施術を受けることを検討してみましょう。整体、整骨院、鍼灸など、様々な施術方法があります。
施術方法 | 概要 |
---|---|
整体 | 身体の歪みを整え、骨盤の開きを改善する施術です。 |
整骨院 | 骨盤の歪みを矯正し、痛みや不調を改善する施術です。 |
鍼灸 | ツボを刺激することで、骨盤周りの筋肉の緊張を緩和し、骨盤の開きを改善する施術です。 |
ご自身の状態に合った施術方法を選ぶことが重要です。それぞれの施術方法の特徴を理解し、信頼できる施術院を選びましょう。
6. まとめ
この記事では、骨盤が開いてしまう原因と、その改善策について解説しました。骨盤の開きには、出産や加齢、姿勢の悪さ、運動不足、間違ったダイエットなどが関係しています。足を組む、横座り、猫背、重いカバンを同じ肩にかける、ハイヒールをよく履くといった日常生活の何気ない習慣も、骨盤の開きに繋がることがあります。骨盤が開いているかどうかは、立った状態、座った状態、寝た状態でセルフチェックできます。骨盤の開きを改善するには、骨盤底筋群トレーニングやスクワット、ストレッチなどのエクササイズ、正しい姿勢を意識すること、骨盤ベルトや骨盤クッションなどのグッズの活用が有効です。また、整体や整骨院、鍼灸などの専門家による施術も選択肢の一つです。ご自身の状態に合った方法で、骨盤ケアに取り組んでみてください。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。