【腰痛】病院ですべり症、ヘルニアと診断された腰の痛み

- update更新日 : 2023年04月06日
folder足のしびれ腰痛

江東区東陽町在住 40代女性 主婦  

ご来院までの経緯

5年程前から腰痛が気になっていた。

3ヵ月程前から腰痛が悪化。

家で家事をしていると腰の痛みが強くなってきて休憩を途中でいれないとできない。

病院に行ってレントゲンを撮ってもらったところ、お医者さんからスベリ症とヘルニアがあると言われた。

長い時間座っていても痛みが強くなってきて座っていられない。

考えられる原因

検査、施術を行い下記の原因が考えられました。

すべり症、ヘルニアによる痛みと筋肉による痛み

今回のケースで患者さんは腰痛を訴えていました。

腰痛の場合、ほとんどのケースで原因となるのは筋肉です。

筋肉がなんらかの原因で硬くなってしまい、痛みを引き起こしてしまうのです。

しかし、今回のケースでは病院にいってレントゲンを撮った結果、お医者さんからスベリ症とヘルニアという診断を受けています。

手術するほどではないので経過観察という状態です。

検査を行ったとき特徴的な痛みの出方がありました。

腰を前屈してもらうと、前屈時より前屈から戻すときに痛みが発生するということがありました。

この痛みの出方は筋肉性腰痛の場合あまりみられません。

筋肉性腰痛の場合は前屈で体を前に屈めていく途中で痛みが出てきます。

戻すときに痛みが出るというのは腰椎になんらかも問題がある可能性が高くなります。

しかし、お医者さんでスベリ症やヘルニアという診断を受けてもそれが痛みの原因ではない場合もあります。

さらに、今回の患者さんは範囲は広めですが腰に限定して痛みを感じています。

スベリ症やヘルニアの場合、多くは太腿から足にかけて痛みやシビレの症状が出ます。

そのことから、今回の痛みはスベリ症やヘルニアの影響と、筋肉の影響が合わさって痛みが生じているのではないかと考えられました。

施術経過

骨盤周辺の筋肉と太もも裏の筋肉の硬さが強く、最初は硬さの特に強い筋肉からゆるめていきました。

2回、3回と硬い筋肉を繰り返し施術をすることで筋肉の状態はゆるんできました。

筋肉がゆるんでくるにつれて患者さんが日常生活で感じる腰痛の回数が減り、痛みの強さも弱くなってきました。

しかし、日によって強い痛みが出る日もあり、しばらく痛みに波がある状態が続きました。

そこで、日常生活で腰に負担をかける可能性のある動作を考えて細かく出してもらい、できるだけ腰に負担をかけない生活を心がけてもらいました。

腰に負担をかける家事はできるだけ減らす。

お願いできることは家族の人にお願いする。

腰に負担をかける家事を行うときは体勢に注意する。

腰に違和感が出たら痛くなる前に休憩をいれる。

といったことを意識してもらうようにしました。

日常生活を注意してもらいながら施術を8回~10回程繰り返すことで初診のときと比較して大幅に痛みを改善させることができました。

施術者コメント

今回の患者さんは痛みの原因が骨と筋肉合わさった状態でした。

骨が原因の腰痛の代表はヘルニアです。

他にもスベリ症や変形などがあります。

骨が原因の腰痛の場合、特徴として足にシビレを出すケースが多く、骨が原因で激しい腰痛やシビレを起こしている場合は手術になることもあります。

また、骨が原因の腰痛は筋肉性の腰痛に比べて施術を行っても痛みの波が大きく、日常生活でできるだけ腰に負担をかけない、腰の状態をみながら適度な運動を行うなど、改善させるために時間がかかるケースがあります。

今回の患者さんも施術を行いながら色々とヒアリングをさせて頂き、腰の負担を一定の期間できるだけ減らしてもらいながら施術を行うことで、痛みの出方が改善しました。