【肩こり】肩をあげると肩の前の方が痛い
江東区東陽在住 40代女性 会社員
ご来院までの経緯
2週間程前から左肩を横から上げると途中で痛みを感じる
3、4日前からだまっていても痛みを感じる
ダンスをしていて特にダンスの練習中に肩を上げると痛い
考えられる原因
肩関節を動かす筋肉の炎症
今回の患者さんが気になる症状は肩を横から上げたときに感じる肩の痛みです。
特徴として、肩を横から上げて80°ぐらいまでくると痛みを感じます。
そこから痛みを感じながらも上げることはできます。
そのまま痛みを感じながら110°ぐらいを過ぎると痛みがなくなります。
このような痛みの出方の場合、肩関節を動かす筋肉のどこかで炎症が起こっていることが考えられます。
肩を上げるときの痛みとして40肩や50肩が頭に浮かびますが今回はその可能性は低いと判断しました。
理由として、40肩や50肩の場合、痛みに加えて肩関節を動かす範囲が狭くなってしまうという特徴があります。
動かして一度痛みを感じると、今回のように頑張ってそのまま動かして一定の角度を越えると痛みがなくなるというケースは少ないのです。
施術経過
検査で肩関節を動かす筋肉を確認すると、硬くなって動きが悪くなっている筋肉がいくつか確認できました。
肩関節で発生する炎症による痛みの場合、肩関節を動かす筋肉の状態を良くして、肩甲骨の位置を整えることで痛みが軽減することがあります。
そのため、施術では肩関節を動かすときに使われる筋肉を緩めることから行いました。
また、趣味でおこなっているダンスでは、肩を上げる動きをできるだけ控えてもらうようにしました。
1回施術を行い、2回目に来店されたときには痛みを感じる場所が少し変わっていました。
肩関節に関係する筋肉をゆるめながら、肩甲骨の位置を整える施術を繰り返し行っていきました。
4回程の施術で日によって動かしても痛くない日がでるようになりました。
7回目の施術では肩を上げたときたまに痛みが出る程度になり、8回目の施術で動かしても痛みを感じることがなくなりました。
施術者コメント
肩を動かしたときの痛みを訴えて来院される患者さんはいらっしゃいます。
肩を動かしたときの痛みは原因がいくつかあって、その原因、症状の重さによって経過が変わってきます。
今回の患者さんのケースでは肩の筋肉に発生した軽度な炎症と考えられます。
肩を動かすときはいくつかの筋肉が連動して肩関節を動かすという働きをします。
どこかに炎症が起こっても軽度であれば、他の筋肉の状態を良くしてあげることで炎症が起こっている箇所に対しての負担が軽減され改善に向かいます。
肩をはじめ、関節の炎症による痛みは痛みが軽いうちに、負担のかかる動きをできるだけ控えて、筋肉の状態を整えてあげることが早期改善に繋がるケースが多くあります。